虫のいどころ

「オロナインH軟膏」の一番小さなチューブ入りを常備している。ちょっとした切り傷、擦り傷に頼りになる塗り薬である。先日、使い終わったので新しいのを開けたところ、チューブの素材が変わっていた。以前は、アルミチューブなのだろうか、中身が密閉されて空気が入らず、押した分だけへこんでいくタイプのチューブ容器だった。それが、歯磨きによくあるような、プラスチックのチューブになっている。口金部分ももはや「金」ではなく白いプラスチックなのでずいぶん様子が違う。

もしかして中身もちょっと変わったりしたのか、と説明書を引っ張り出すも、さほど変わっていない様子。

「オロナイン」に関しては昔からとても気になることがある。
というのはこれだ。

オロナイン説明書

この「虫さされ」には塗るなという項目が子供の頃から気になっている。
虫さされに塗るといったい、どんな恐ろしいことがおこるというのだろうか?

こういう小さな疑問こそ、今どき「ネットで検索」で即、解決するんじゃないだろうか、と思いついてやってみた。

が、全然解決しないのだ。

「オロナインは虫さされに使ってはいけないって知ってますか?」
という、「知ってるよ!」と即答したくなる情報多数。
それどころか、「オロナインは虫さされに効く」との記述も多数。あえての確信犯なのかどうかはよくわからない。
オロナインを鼻に塗って毛穴パックをすると汚れがよく取れるという怪情報も。

整理すると、
「オロナインは消毒薬なので、消毒して良くならない症状に使っても意味がない」
ということのようだ。
殺菌すると悪化を防げる、切り傷、擦り傷、ニキビ、吹き出物、水虫などには効果が期待できるが、そもそも虫さされや湿疹は「菌」とはあまり関係ないので効かないということらしい。効かないばかりか「悪化することがある」というのは、虫が注入していった毒液と化学反応する恐れがあるということかと何となく推測はできるが、オロナインの何がどう作用して「虫さされ」が悪化するケースがあるのかはよくわからなかった。

検索で解決しない問題をひとつ見つけるという有意義な体験でした。

あ、悪いことしてるの誰だ!?

菫丸の実験

菫丸
科学は実験が大事にゃ 
山吹丸
みなさん、絶対真似しないでくださいね!!画像は記事とは関係ありませんから!