はちわれってなんだ
毎月8日は「はちわれの日」だそうですよ!
「はちわれ」って何だかご存知でしょうか。
猫や犬の毛色を分類する言葉で、額のところに前髪のようなもようのあることを「はちわれ」と言うらしいです。
何を隠そううちの宇宙一の美女(猫)も「はちわれ」です。
こんな感じです。
ギャー!!なにこのかわいい子!
写真より一億倍はかわいい実物を毎日見て鍛えているから良かったものの、危うく気絶するところだったよ!
というように、猫というのは一種の病気です。
大変ですね。おしまい。
……ではなくて、
猫なんか、どんな毛色だろうとかわいいに決まっているのに、よりによってこうもかわいいもようがついているなんて、ひどいですね。
なぜ「はちわれ」か
私は勝手に、割れた鉢を逆さにしてかぶっているようだから、かと思っていましたが、wikipediaによると、漢字の八の字のように見えるから、または頭、頭蓋骨、兜が割れる意である「鉢割れ」からきている と書いてあります。後者が恐ろしすぎます。
鉢かつぎ姫みたいに「鉢をかぶっているけれど割れている」でいいじゃないですか。だめでしょうか。
はちわれ、別名「エッフェル塔」
さて、宇宙一の美女こと麦がうちに来た頃、私は「はちわれ」という言葉を知りませんでした。うちに子猫がやってきた、と話すと「どういう猫?」と聞かれて、「白と黒で、オデコのところに前髪みたいなもようがある」などと、よく説明していたものです。
その説明を聞いて、
「ああ、額にエッフェル塔みたいなもようがついている猫ですね。可愛いですよね」と言ってくれた人がいました。
額にエッフェル塔!
なんて素敵な表現なんでしょう、と思いました。単にエッフェル塔がおしゃれな感じというだけではありません。
猫の毛の、白い方が地で、黒い方が模様、と決めてかかれば「はちわれ」は確かに「前髪みたい」に見えます。でも、「ルビンの壷」的に発想を逆転させれば、黒地に白のエッフェル塔が見えてくる、その鮮やかさにも感動しました。
そんなわけで、一般的には「はちわれ」らしいこのもよう、私はひそかに「エッフェル塔」と呼んでいます。
俗称「はちわれ」に「エッフェル搭」と命名した偉人とは
そして、「はちわれ」のことを「額にエッフェル塔がついている」と評した素晴らしいセンスの持ち主こそ、誰あろう、只今BFUギャラリーにて個展開催中の、ナカライカオルさんです。
ナカライカオル個展
架空企画レコードアルバム「Women in the British Pop Music」
開催中(2017年5月末日まで)
イギリスのロック・ポップスの名曲に登場する女性たちを描いた9枚が並ぶ個展です。
全作品、ナカライカオルさん御本人による解説つきです。知っている曲を、自分のイメージと比べながら観るのも楽しく、知らない曲は、絵を観て解説を読むと聞いてみたくなることうけあい!
ぜひご覧ください。
観た後はもう一度、
この人が「エッフェル塔猫」の命名者か
と思い出してみてくださいね。
※BFUギャラリーでのナカライカオルさんの個展は終了しました。
ナカライカオルさんのウェブサイトはこちらです。
http://kaoru-nakarai.sakura.ne.jp
BFUギャラリーでは月替わりで個展を開催しています。新しい企画展示もぜひご覧ください。