9月の暴風雨

総支配人執務中

早いもので「ホテル暴風雨」オーナーになって5ヶ月。
今日は「9月の暴風雨」についてご紹介します。

浅羽容子個展「16分41秒後の話」

ホテル暴風雨では「BFUギャラリー」にて、毎月よりすぐりのアーティストの個展を開催しています。web上の「作品ポートフォリオ」とは一味違い、絵は額縁に入れて展示し、リアルなギャラリーで、ギャラリースタッフや作家の話を聞きながら絵を見る感覚を再現しています。

今月(2016年9月)の企画は浅羽容子さん個展「16分41秒後の話」です。素晴らしい作品12点に、浅羽さん自身のコメントと、ギャラリストが聞きだした制作秘話を添えて展示しております。10月には表参道「HBギャラリー」での個展も控えていて私もとても楽しみにしています。ぜひ2ヶ月連続でBFU→HBと個展めぐりを!

ホテル暴風雨内のBFUギャラリーです。現在毎月の企画展示をお休みし常設室のみ公開しております。(2020年12月7日)
松沢タカコ「漂着した大量のチョコレート・パイ」

9月の新連載ひとつめはこちら。正確には少しスケジュールを前倒し、8月末から連載をスタートさせました。松沢さんには先月、2016年8月にBFUギャラリーにて個展「ハルカナ遊園地〜colorful〜」をしていただいたばかり。連動企画「塗り絵コンテスト」も大好評でした。

大人の塗り絵本「ハルカナ遊園地」(グラフィック社)からもわかる通り、松沢さんは、絵が素晴らしいだけでなく、独自の世界観・文章もとても魅力的です。浅羽容子さんとともに、「ホテル暴風雨」をはじめた時から何かやってもらいたいなあと心に浮かんでいた方でした。

こちらの「漂着した大量のチョコレート・パイ」は、「3つの視点」をテーマにした、イラストとコラム、のような、3コママンガのような!?webという媒体で今発表するのにふさわしい、新しく面白い試みです。タイトルも面白いですよね。内容、そしてこの不思議なタイトルの由来をぜひ下記リンクからお確かめください!

視点にまつわるあれやこれやを、3コマのイラストと文章で。

中本速「ポエムで悪いか」

新連載ふたつめはこちら。詩人・中本速さんによる「詩」とその周辺にまつわる連載です。中本さんは詩や短歌を書かれていて、昨年、個性的な本を多数出版している「大隅書店」から詩集「照らす」を出版されました。

詩歌は、インターネットで発表する人が増えたことで大きく変わったジャンルではないかと思います。特に短歌や俳句というと、先生について指導を受けたり、短歌結社に所属して歌会で歌を作ったりというプロセスが大切なのかな?でもそれはどんなプロセス?と、謎に包まれたイメージを私は持っていました。書店に行っても、よほど大きな店でないと歌集や句集は置いていません。それが、文字数が少なくTwitterとの相性が良かったこともあるのでしょう、インターネットで本当に面白い作品を発表する人が増えて、一気に身近なものになった感があります。

連載第1回目で中本さんは「誰も聞いてないことに答えるのが詩人です」と書き、「ジャブ」という作品を掲載しています。私は何となく、田村隆一の詩「Nu」冒頭の、「窓のない部屋があるように 心の世界には部屋のない窓がある」という一節を連想しました。

中本さんの「部屋のない窓」が開いていくのが楽しみです。ぜひご覧ください!

詩人・中本速が、詩で遊ぶ連載です。たのしく!

「ホテル暴風雨の日々」も日々を重ねて5ヶ月

さて、「ホテル暴風雨」には他にも魅力的なコンテンツが満載、毎日更新しています。と、忙しく宣伝していますが、サイトが5ヶ月ということは、私自身が書いている「ホテル暴風雨」のマンガもこれで5ヶ月。たまには自分の連載も宣伝しておきます。総支配人のテンペストさんはじめ、狛犬のドアマン、小鳥のベルボーイに、オオカミとヒツジのフロントコンビ、バクのギャラリスト、とおかしなキャラクター満載でゆるゆると描いております。前回は名シェフ、その正体は**鳥!?が初登場いたしました。こちらもよろしければぜひ。

ふしぎなホテル、「ホテル暴風雨」で日々起こるできごとを、絵とマンガでお伝えします

9月は暴風雨の月

9月は実際に台風が多く暴風雨の月といって良いかと思います。嵐の吹き荒れる時は無理に外出せず、「ホテル暴風雨」でお楽しみいただきたいところですが、そうも言っていられない地域もあります。
たとえば、8月30日の台風10号により北海道・東北は深刻な被害を受けました。内閣府防災情報ページで公開されている被害状況(PDF)を見ると、北海道と岩手県では亡くなった方もいて住宅被害も相当数に上っています。また、あまり報道されないけれど北海道での被害がひどいという情報がかなりあって気になります。復旧の手が足りず、寒冷地のため冬に入ってしまうと作業自体ままならないことも心配されます。

ボランティアの手があれば助かることもまだまだたくさんあるようです。何か役に立てないものかと思ってもどうしていいかわからなかったり、意外と現状が伝わってこないこともありますが、まずは全国社会福祉協議会のボランティア活動についてのページへ行くと、ボランティア活動をするにあたっての注意や、全国の被災地情報がわかります。

台風10号について個別には、

北海道ボランティアセンターブログ

岩手県社会福祉協議会 ボランティア・市民活動センター

などもぜひご覧ください。

では、「ホテル暴風雨」まだまだ発展途上ではありますが、今後ともどうぞよろしくお願いいたします!