どこの地図でしょう?
地図(の境界線)を見ただけでどこだかわかる人がいる。国や都道府県の形をくりぬいたものとか、もっと小さな自治体の形でもいけるという猛者もいる。あれは本当にすごい。私は全然ダメですが、問題を出すだけならできます。
さてここはどこの地図?ヒントはある「国」とその周辺です。
いや〜塗り絵って本当に楽しいですよね!
と、いきなり話が変わった上、始まったばかりなのに終わりのご挨拶のようなことを言ってみましたが、近頃塗り絵の可能性について考えています。松沢タカコさんの大人の塗り絵本「ハルカナ遊園地」をゲットしたり、
「ホテル暴風雨塗り絵コンテスト」なんて企画をやったり
したおかげだとは思うのですが、「塗る」って楽しいものです。
絵を描く人の中には「線」で描く人と「色」で描く人がいるという言い方があります。私は表現したいものによって線画も描きますが、もとはといえば圧倒的に色で描く方で、線なんか描かずにいきなり塗り始めることが好きです。色を塗り重ねて何かがぼおっと見えてくる感じが楽しいのだと思います。
つまり「塗る」のが好きなのでしょうけれど、「塗る」と「描く」ってどれくらい違うんでしょう?私はふだん、線を「描いて」いても、線を重ねて重ねて、いつの間にか「塗って」いるようになってきます。塗っていても、「塗り」のストロークの大きさや行き先を制御しようとするとき、「描いて」いる気分になる。これは「塗って」いるの?「描いて」いるの?
うーん、「塗る」ってなんだろう。
そんな私が、地図の画像を求めてインターネットを徘徊していた時に面白い場所に行き着きました。それが「白地図ぬりぬり」というサイト。
これは楽しい塗り絵だ!
ぜひ上記のサイトを実際に見ていただきたいのですが、世界各地の「白地図」が無料でダウンロードできるのみならず、クリック一つでブラウザ上で好きな色に「塗り絵」できるのです。これがむやみに楽しい。絵じゃなくて地図であるというところと、塗りのストロークとかデジタルの技術を駆使とかいらない、色を選んでクリックするだけというシンプルさがいい。色数は少ないがこのミニマルさが良い気がする(色を16進数やカラーネームで指定することも可能で、そうすれば手間はかかるがぐんと色数は増える)。
しかも塗った地図は様々な用途に自由に使え、クリック一つでSNSでもシェアできる、とあります。
「こんな地図ができます」という例が挙げてあるのですが、「訪問済みのところを塗ってゆく」「4色定理を試す」「地方ごとに塗り分け」の他
「適当に」っていうのがある。
うーん、ステキだ。
地図って適当に塗っていいのか。言われる前から実は適当に塗ってたけど、これ、背徳の行為じゃなかったのか。
「塗る」とは何か、恐らくそれは複合的な行為で、そのうちもっとも単純な部分の楽しさを見事に抽出したのがこのサイト。私も大いに楽しんだ。
というわけで冒頭の問題に戻る。答えは……
シックな秋らしい色で適当に塗ってみました。
カザフスタンでした(なぜカザフスタン?という理由も「適当」です)!
ちなみに、地図を求めて徘徊していた理由はこちら。
http://hotel-bfu.com/hibi/tsubuyaki/2016/09/15/mejiro/
豊島区の地図が欲しかったのです。なぜ豊島区かはぜひ上記記事をご覧ください!