webでマンガと出会おう
先日、水樹和佳子さんの漫画についての記事に
今時、新しく面白い「漫画」と出会う場所として「web」や「電子書籍」も良い場所だということを書きました。記事の中ではもっぱら「電子書籍」のことばかり書いたので、「web」のマンガのことも書きたいと思います。
現在、webで公開されているマンガは本当にたくさんあります。
ユーザ登録すれば誰もが自作のマンガを公開できる「投稿サイト」、自作マンガを公開している個人のサイト、プロの漫画家・新人漫画家の新作を公開しているマンガサイト、webの書籍化をどんどん行っている新しい出版社のサイト、紙書籍・紙雑誌を発行している老舗の出版社のサイト、などなど百花繚乱です。多くのサイトが漫画を無料で読むことができます。最新話のみが無料公開だったり、書籍化した部分を公開終了して、第1話と、書籍に未収録の部分のみを無料公開するというスタイルのところもあります。
最初はどう探して良いかもよくわからないし、探すことに慣れても自分好みの面白いマンガを見つけるまでが長い道ですが、宝探しの楽しさがあります。
web漫画?どんなの?面白いの?という人、まずはこれ!!
このブログでもwebで読める面白い漫画をぜひご紹介したいと思っているのですが、web漫画といえば、無視するわけにはいかない作品が、これ。
「ホテル暴風雨」で連載中の津川聡子作「ぐしゃ!ムータロー」です!
ホテル暴風雨……自分のサイトの宣伝かよ!と怒られそうですが、まあまあ、お茶の一杯も飲みながらお話だけでも。
津川聡子さんは、伝説の雑誌「ガロ」でデビューした漫画家。最近では二人のお子さんのことを描いた4コマ「吉ちゃん八ちゃんマンガ」をTwitter上でも発表中。「吉ちゃん八ちゃん」はほのぼのテロかよ!というほどほのぼのしたマンガ(この表現、津川さんご本人がいたく気に入ってくれたので調子に乗ってあちこち書いております)なのですが……
「ぐしゃ!ムータロー」はというと、奇人変人天才児!?の弟さんをモデルにした作品
家族の思い出を描いた暖かい雰囲気をベースに、昭和のなつかしカルチャー満載、そしてブラックな顔がちょこちょこっと顔を出す、いわば「なつかしノスタルブラック」であります。
なんと明日(2016年9月28日)更新の第13話にて最終回。この機会にぜひバックナンバー一気読みを。
ご愛読に感謝してのスペシャルイベントも企画中、近日「ホテル暴風雨」サイト上で詳細を発表します!こちらもぜひ!!
さて、本文中に挿入されていた魅惑的な絵が気になっていた方、こちらは「ぐしゃ!ムータロー」の各話のアイキャッチ画像です。
というわけで、1話〜12話までのアイキャッチ画像を並べて掲載いたします。読書の秋到来、レッツムータロー!
webで見つけて超愛読しているマンガはまだまだあるので、次の機会にまたご紹介します。
世の中には、みんな知っていてヒットしている面白い作品もあれば、あまり知られていない・一部の人にしか支持されないけれど自分はすごく、特別に面白く感じるという作品もあるものです。前者はもちろん面白いからヒットしているのでしょう。でも、webマンガ最大の喜びは、後者を見つけること、見つける場が用意されていることではないでしょうか。
一方、インターネット上では、間口は広く自由な反面、「すごく支持される」ものに評価が集中する流れができやすいとも感じます。私は、幅広く支持されなくとも面白いものを作ろうとする人、作る人がずっといてほしいと思います。
それだけに、自分が特別面白いと感じたものは、たくさん読み、本当に面白いと思う読者に出会えるようにすすめ、紙書籍や電子書籍を買って応援したいですし、ホテル暴風雨も、ますます面白いもの発表の場として充実させたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。