ゾンビ、魔女、特攻服
というのは昨年のハロウィン近辺に渋谷あたりでよく見かけた仮装である。今年はあまり仮装した人がいるような場所に行っていないのでわからない。
昨年の日本において人気のある仮装が上記三つであることは実に興味深い。思うに、夏の「怪談」「肝試し」をもっとやりたい!大暴れしたい!という日本人の潜在需要に応えたからこそ今日のハロウィンの隆盛があるのではないだろうか。
とか何とか適当なことを言ってみたわけだが、今年は、家路を急ぐサラリーマンだのコンビニのバイトだの「普通」の仮装をするのが大流行していて、街行く人は老いも若きも仮装をしていたのに私が気づかなかった、ゆえに「怪談」だの何だのはまったくの見当違いだったら面白いのになと期待したりもしている。
どうなんでしょうね。
明日は灯台記念日です
さて、今日がハロウィンということは明日は11月1日は灯台記念日だ。
私はかなり年季の入った灯台ファンである。
高校生くらいの頃、灯台守になりたくて、どうやったらなれるのか調べたところ「海上保安庁に入庁」せねばならぬと知り、なんか大変そうだからやめた。その後海上保安庁の灯台はすべて無人化され、人間の「灯台守」はいなくなったと聞く。血迷って海上保安庁に入っていたら多方面に迷惑をかけたばかりか灯台守にもなれなかったかと思うと、本当にやめてよかったとしみじみする。
とまあ、これくらい年季が入っている。
しかし上述のエピソードでおわかりただけるように、かなりゆるいテンションの灯台好きだ。全国の灯台を一つ残らずめぐって写真におさめたり、「**式灯台」なんて用語を熟知していたりはしない。
しばしば灯台についてぼーっと考え、「いいナ〜灯台って。ひとつ欲しいな」と妄想する時間が他の人より数百倍長いくらいのものである。
いいよね灯台。海の遠くから見える目印としての灯台もいいけれど、山の中だの砂漠の中だのに、誰一人に見られることもなく佇んでいる孤独な灯台があってもいい。そんな妄想で絵を描いたこともありました。
灯台について妄想するのはとても楽しくてまったくコストのかからない趣味なのでぜひお勧めしたい。また、明日「灯台記念日」には、参観灯台の入場料がすべて無料になる。妄想よりフィールドワーク派でいっちょ「灯台」を趣味にしてみるかという方、明日が吉日である。
この記事にある大磯の灯台もおすすめだ。灯台を見た帰りにはコーヒー飲んで一休みするいい場所もあることだし。
https://very-wild-cats.ukyo.tokyo/2016/10/31/at_gallery-2/
灯台記念日に始まる明日からの未来を予測する
さて、前置きが長すぎるが本題。
見える、私には明日からの日本の光景が目に浮かぶのである。明日からは、ズバリ街中が……クリスマスになる!
な〜んだそんなの知ってるよと思った方には大変申し訳ないが、
いったいいつから、ハロウィンの浮かれた飾り付けが撤去されたら即、クリスマスの浮かれた飾り付けに交代するならわしになったのだろうか?まだ11月だというのに。
ということが言いたい。以前はもうちょっとゆっくりだったような気がするのだが、どうだろう。
オーナメントで飾られたクリスマスツリーやイルミネーションなどには、クリスマスにこれといった思い入れがなくとも心浮き立つ人もいるだろうし、逆にケッ、とばかりイライラする向きもあろう。それくらい人の心に影響を与え得るということだ。
しかし、近頃なんだか、クリスマス一色になるのが早すぎて、本物のクリスマスが来る頃には、ウキウキだろうがワクワクだろうが神聖な気持ちだろうがイライラだろうが、とにかく飽きてしまってどうでもよくなってくる傾向はないだろうか。
私はある。別に歳のせいだけとは思えない。飽きてどうにもテンションが下がってくる。
もうちょっとクリスマスに盛り上がりのピークが来るような工夫をした方が商戦的にもいいのではないだろうか。とすると、流れとしてはハロウィンとクリスマスの間に何か浮かれたイベントが必須ということになろう。
そこで「11月1日 灯台記念日」改め「11月 灯台記念月」として、一ヶ月思う存分灯台!灯台!と浮かれ騒いだり、ショーウィンドウにこぞって灯台の模型を飾ったり、みんな灯台のコスプレをしておでこにサーチライトをつけて首をくるくる回しながら海辺を歩いたりしてはどうだろう。これで11月が終わったら心置きなくクリスマスに浮かれられるというものだ。
ちなみに最近気になる灯台は北海道の恵山岬灯台。行ってみたい。