
「菫獏」illustration by Ukyo SAITO ©斎藤雨梟
私もバクの絵を描いたことがあります。例えばこんな絵です。

「夢の味」illustration by Ukyo SAITO ©斎藤雨梟
これは実在するマレーバクやヤマバクを意識して描きました。
陽明門にいるほうの獏が描かれた昔の絵を見ると、麒麟だとか獅子だとか龍だとか、幻獣たちにはけっこう共通点が多いというか、あまりバリエーションがないように思えます。「神獣」といわれる、お目出度い、ありがたい生き物だからでしょうか。恐ろしい怪物の方が奇妙奇天烈な姿のものが多く、天国よりも地獄のバリエーションが豊かだという話に通じるような。いやいや行ってみたい天国のバリエーションならいくらでも考えられますよ!と思う一方、幻獣に関しては、この世のものとは思われないほど美しい生き物を創造しようとしても、なかなか猫を超える生物など創れるものではないというのが私の見解です。
マンガ「ホテル暴風雨の日々」にもバクの新キャラクターを登場させました。こちらは幻獣の方のバクをいちおう意識しています。
それはそうと、マレーバクの子供は本当に可愛いですね。
ちなみに、「夢を食べる」とか「悪夢を食べてくれる」という話は、主に日本で江戸時代に庶民の間に広がって人気が出たらしいです。
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