不審美人
こんにちは。つま写斎藤流家元・斎藤雨梟です。
入門希望者は……(以下略)
参考文献
先日、写真を撮られた。カメラに。勝手に。
どういうことかというと、スマートフォンのアプリのいくつかにキーロックをかけている。アプリを起動しようとすると画面にいくつかの点が現れ、決めた通りの順序に指で点を結ばないと使えないという仕組みだ。
そしてすっかり忘れていたが、3度連続してそのキーを間違えると、不審者とみなしてインカメラで撮影するという設定にしていたのだ。
寝ぼけて自分で間違えて写真を撮られた。
それはもう、ほうけた顔をした自分自身が写っているし、何のために撮ったのか見る人にはまったくわからないだろうというこの上ない「つま写」なのだが、寝起きで顔がむくんでいるし当然すっぴんにもかかわらず、妙に顔がすっきり写っている(当社比)。
何だこれはと考えるに、このスマートフォンのカメラには人の顔を自動検知する機能がついている。なおかつ、「美人モード」とかいう、肌を白くするんだったか、目を大きくするんだったか、そんなモードも搭載されている。人間を滅多に撮らないので意識したことがなかったが、まさか不審者の撮影にも自動的に「美人モード」を適用しているのでは!?
誰の安心かが問題
「美人モード」とか「美肌補正」とか名前は色々らしいが、カメラが自動的に適用する以外にも、アプリを使って気軽に画像修正ができてしまう時代なのだ。先日も電車の中で、撮影したばかりの写真をスマホの画面で確認しながら画像修正している人がいた。顔写真の目の辺りをポンポンポン、と指でタップするだけで、「ひとふりで、目が10%大きく」くらいに見る見る顔が変わっていくのであった。魔法か。あれはスゴイ。
一方で、現代社会は監視社会でもある。町じゅう至る所に監視カメラが設置されている。
監視カメラの映像というと、あまりきめ細かくはないモノクロ映像という印象がある。万一の時に備えずっと撮りっぱなすという性質上データは軽いほうがいいのが道理だ。
だが、
「当店の監視カメラは美人モードを搭載しているので安心です」
なんてことをうたえば他店との差別化・セールスポイントになるかもしれない。
リラックスして買い物を楽しみたい。今時お店に監視カメラがついているのは仕方がないとして、何かあった時にすっぴんで買い物する姿をとらえた写真が警察に提出されるってちょっと嫌だという需要だってあるだろう。
いやないだろそんな需要と思いながら書いているので説得力はいまひとつだが、とにかくこれはビジネスチャンスですよ監視カメラ設置商店主の皆さん!
さて今日も撮ってしまったつまらぬモノを大公開
「写ルンです」や「polaroid cube」という新機材を投入したが、
まだ撮影枚数が少ないので今日はスマートフォン写真を。
組体操みたいでカッコいいかと思って撮った。(カッコイイ……かな?)
夜の公園のトイレ。
トイレなので中で部屋が男女ふたつに分かれているが、肉眼で見ると、一方が明らかに「電球色」の黄色っぽい灯りで、もう一方がいわゆる蛍光灯の青白い灯りだった。色違いの照明。そこは統一しないのか〜というのが面白くて撮った。
が、写真で見ると一緒だ。
「ホワイトバランス」とか露出補正を変えてみたが全然両者の違いは反映されず意味のわからぬ「つま写」に。反映されていたとしても面白い写真ではないと思うが。それにしてもこの「高感度ノイズ」ってやつはカメラの性能上はダメらしいがそんなに嫌いじゃない。そういう人は案外多いんじゃないだろうか。
ところで、「つま写部」だ!
最後に「つま写部」活動開始&部員大募集のお知らせ。
先日早速すばらしい「つま写」を送っていただいた。今度このブログ上でぜひ紹介したいのでお楽しみに。いい「つま写」が撮れた、「つま写」ってこんなの?など、「つま写」の疑いのあるモノ(ご自分で撮影された写真)がお手元にある方は
に返信ツイート、ハッシュタグ「#つま写」でツイート、などでお知らせください。
何も送られてこなかったら何食わぬ顔で私の自慢のつま写ばっかり延々載せる予定だ。
ご参加お待ちしております。