「ぐしゃ!ムータロー」のムータローはかなり愚者、姉サトコはかなり無茶
こんにちは。先日ご紹介した漫画「ぐしゃ!ムータロー」ですが、
ついに最終回を迎え、現在はホテル暴風雨0516号室で全13話を読むことができます。
「ぐしゃ!ムータロー」は、弟・ムータローの天然天才児ぶりを描きながら、実は姉の無茶っぷり、随所にちりばめられた昭和なつかしネタなど他にも見所満載なのがポイントです。この漫画を読んで、「あ〜、わかる、弟ってこうだよね」「うちの姉もこんなんだった!」と頷きまくっている方、いないでしょうか?
かく言う私もその一人。自分自身がふたり姉弟の姉だからでしょうか。「ムータロー」は、「姉弟あるある」を楽しめる漫画でもあると思うのです。
世の中には占いというか性格分類のたぐいが大量に出回っています。「**型の人はこういう性格」「私は**座だから**座の人とは合わない」といったやつですね。
そんな話に「へ〜」以上の気の利いたコメントを思いついたためしのない私ですが、「きょうだいの構成」は性格形成に大きく影響し、ある程度類型化できるような気がします。
「姉」「弟」はこういう性格、と本当に類型化できる?
家庭というのはひとつの小宇宙、内部でどんな珍奇で奇想天外なことが行われていようと外部からはうかがい知れないものです。同じ「姉と弟」という構成でも、各家庭や本人たちの性格によって育ち方、性格決定のされ方は大きく違って当然だと思います。「結局は個人差」。私が結論を出すならばこう。当たり前といえば当たり前です。
そうは言っても、多少「姉」的な性格、「弟」的な性格、というのはやはり、あるのではないでしょうか。
ひとつには、幼い頃から、自分より大きな人が前を歩いているのと、小さな人が後ろからついてくるのでは景色の見え方が違うだろうし、同じ景色を見ていれば同じ経験をしがちと言えるのでは、という推測ができるからです。
もうひとつは、ある時代、ある地域という限定はつきますが、「姉とはかくあるべき」「弟とはこういうもの」という、世の中に共通した価値観・先入観があり、それが各家庭の事情を超えて性格形成に影響すると思われるからです(その価値観の通りに育つという意味ではなく、外からのインプットが似ていれば似た応答をする人も多いという意味で)。
たとえばカツオ・ワカメ兄妹に代表される「ダメな兄としっかり者の妹」なんていうのはよくある類型で、なおかつそういう兄妹が実際にいると、本人たちも「類型」の影響を受けるのか、ますます現実が類型に寄っていく傾向は、ないでしょうか?
それはさておき「愚者な弟、無茶な姉グランプリ」
そして、心優しくものんびりぼんやり天然、鬼マイペースでどこかネジが緩んでる愚者な弟と、一見頼りになるけれど暴走独走唯我独尊、ネジ穴ついてないのが仕様らしい無茶な姉って、よくいますよね?ね?
きょうだいの類型の中で「無茶な姉・愚者な弟」は鉄板 これはいける!
と思い、『ぐしゃ!ムータロー』ご愛読感謝「愚者な弟、無茶な姉グランプリ」を企画しました。
「うちの弟こんなぐしゃ」「うちの姉めちゃくちゃ無茶」という、「姉弟あるある」(自薦・他薦・友人知人に聞いた話も可)を気軽にポチッと投稿していただこうという企画です。
なんとすべての応募エピソードに津川聡子さんの描き下ろしイラスト入りコメントがつくという大出血な豪華さ!
グランプリ賞品も「応募エピソードを水彩画で描き下ろした原画&ポストカード入り あなたの思い出アルバム」と超豪華。
私の弟の愚者エピソードなら「源氏物語」に負けない長さで綴れるぜ!と鼻息を荒くしつつも、いやいや弟から「無茶姉」エピソードが「失われし時を求めて」くらいの長さで綴られてきたらどうしよう、と妄想が止まりません。きっとみんなそうなはず!
しかしどうしてか、ページはたくさん見てもらえているのに応募がごく少数……何がいけないのでしょうか。無茶な姉、愚者な弟はもはや、絶滅危惧種なんでしょうか?
応募締切は2016年10月31日です。絶滅危惧種み〜つけた!という方、ちょっとしたエピソードでOKです。応募はメールフォームから簡単にできます。ぜひご応募ください!!スタッフ一同、首を長〜くしてお待ちしております。津川聡子さんのコメント&イラストも無茶姉ぶりを発揮して素敵に暴走中。おもしろいからもっと燃料投下してください。何卒よろしくお願いいたします。